ナイトワーク店舗のイベントが赤字にならない来客数の計算方法
イベントの必要来客数は、開催のために増える固定費を、一人あたりの売上から変動費を引いた金額で割って求めます。通常営業でも得られる利益と比較し、予約数だけでなく実際に来る見込み人数で開催を判断します。
イベントの必要来客数は、開催のために増える固定費を、一人あたりの売上から変動費を引いた金額で割って求めます。通常営業でも得られる利益と比較し、予約数だけでなく実際に来る見込み人数で開催を判断します。
ナイトワーク店舗のイベントを企画する際、売上目標だけでは赤字を避けられるか判断できません。開催費用と一人あたりに残る利益額から、必要な来客数を具体的に計算してみましょう。
開催で増える固定費と一人ごとの費用を分ける

ガールズバーの周年イベントなら、装飾や告知物の制作費など人数に関係なくかかる費用と、来客一人ごとに増えるドリンク材料費などを分けて整理します。追加の人件費についても、今回の計画においてどちらの性質に該当するかを確認します。
J-Net21の創業情報は、固定費と変動費を使う損益分岐点の考え方を説明しています。そこで紹介される別業種の費用比率をそのまま夜のお店へ当てはめるのではなく、自店の見積り数値を使います。
この記事では、イベントによって増える費用を回収する人数をまず計算します。店全体の家賃など全費用を回収する人数とは計算の範囲が異なるため、どの費用を含めた計算なのかを明確に整理しておきます。
例えば、通常勤務の範囲を超えて準備時間が必要になる場合は、その人件費も見込みます。イベント当日だけでなく、準備や片付けによって増える費用を見落とさないことが大切です。
六万円を一人二千五百円で回収する例

架空の例として、追加固定費六万円、一人あたり売上四千円、一人あたりの変動費千五百円と設定します。金額は税抜でそろえています。客一人あたり手元に残る額は二千五百円です。
六万円÷二千五百円で計算すると二十四人が、今回の追加固定費を回収する計算上の人数です。二十三人では五万七千五百円となり、二千五百円足りません。割り切れない場合は人数を切り上げて計算します。
コンカフェの撮影会でも、一人あたりの料金に含まれる写真や特典の材料費を変動費に入れることで、同じ考え方で計算できます。商品販売を含む場合は、売上だけを足すのではなく対応する仕入れ等の費用も変動費に加えます。
- 一人あたりの残額=一人あたりの売上−一人あたりの変動費
- 必要人数=追加固定費÷一人あたりの残額(端数は切り上げ)
- 残額がゼロ以下の場合は、集客人数を増やす前に企画条件を見直す
通常営業で残る額とも比べる

追加費用を回収できたとしても、通常営業を行うより良い結果になるとは限りません。イベントのために通常の予約を受けられない場合は、その日に通常営業を行っていれば得られたはずの見込み利益と比較します。
例えば通常営業で三万円の利益が残る見込みなら、先ほどの二十四人では通常営業分の三万円をまだ確保できていません。同じ費用範囲で通常営業と同等の三万円も確保するなら、九万円(追加固定費六万円+目標利益三万円)÷二千五百円で三十六人という計算になります。
損益分岐点売上高は、利益も損失も出ない売上高を表します。イベントで利益も残したいなら、赤字を避けるだけの人数に加えて目標利益を考慮した人数を設定します。企画の魅力と採算の判断を分け、予約が増えそうという期待だけで費用を確定しないようにします。
三十六人が店の提供能力を超えるなら、さらに予約を増やすだけでは解決しません。内容、価格、追加費用、開催時間などを見直します。なお、すでに予約が成立しているお客様との合意条件を店舗都合で一方的に変更することは、契約上のトラブルにつながるおそれがあるため避ける計画にします。
まとめ:予約数を実来店の見込みへ置き換える

ナイトワーク店舗のイベントは、追加固定費を一人あたりの残額で割り、必要来客数を計算します。ガールズバーの周年でもコンカフェの撮影会でも、通常営業との比較を加えると判断しやすくなります。
予約が三十人入ったとしても、そのまま三十人の来店になるとは限りません。自店の過去の実績がある場合は、事前の予約と実来店の差(キャンセル傾向)を確認します。実績がなければ、人数が少ない場合の計算も並べてシミュレーションし、根拠のない来店率を過信しないようにします。
例えば来店人数が二十人、二十四人、三十人の三パターンで、残額の合計から六万円を引いて比較します。それぞれ一万円の不足(赤字)、差額ゼロ(損益分岐点)、一万五千円の利益となります。計算範囲をそろえていることが前提です。
発注や出演など取消しにキャンセル費用がかかる予定があるなら、開催可否を判断する期限も事前に決めます。開催直前まで迷っても削減できない費用は、早い段階で把握しておく必要があります。
終了後は実来店数だけでなく、追加固定費と一人ごとの費用が見積り通りだったかを確認します。次回は、その実績数値を一人あたりの残額の計算へ反映することで、企画ごとの計算を改善できます。
Nightbaseで、必要来客数を決めたら、予約人数を記録
イベントに必要な来客数を計算したら、Nightbaseで予約人数を整理し、当日の来店を受け付けられます。予約と実際の来店の記録を、記事で紹介した振り返り表へまとめる元の情報に使えます。
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